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犬身ベイベー

「犬身(松浦理英子著)」を読む。
タイトルのとおり、人が犬に変身し、人の意識をもったまま生活をする主人公の話である。

ジャンルは全然違うがカフカのそれは確か冒頭から変身して話が展開する。
しかしこっちはなかなか犬身しない。というか犬身するまでの経緯を説得力のあるものにしようと試みたのだとしたら、それはあんまり上手くいっていない。
要は犬身するまではなかなか読むペースがあがらなかった。
どっちにしたって人が別の種に変身するのにリアルな根拠はたたないのだから、朝目が覚めると虫に変身しているという掴みのほうが展開としては単に面白い気がする。

後半は犬の話がぶっとぶようなドロドロの愛憎劇になってくるのだが、最終的に犬身した主人公も巻き込まれる主要人物もどいつもこいつもあんまり責任を取ってくれないで話が終わった感がある。
ま。個人的な感想ではあるが。

それにしても犬である。

人の意識を持って人と一緒に生活をしているわけである。こっちは犬と思っているのに。
そんなことが現実にあるとしたらと考えると、今私の足元から私のほうを見ているこの珍犬すら空恐ろしくなる。
やはり犬を飼えば一度くらい自分んとこの犬とテーブルをはさんで話してみたいもんだと思ったりはするもんである。
あんとき呼んでも戻ってこなかったのはそういうわけだったのかとか、どっちかっていうと夜はあんまりイジってくれないでいいとか、そういう新しい発見があるに違いないと。
うちの珍犬がこの本の主人公のように大好きなあの人の犬になりたいと願って、意図的に私の前に出現したのだとしたらどうだろうかと。
それに気付いたら私の態度もなにか変わるのかなと。

いや。
やっぱりそれはないな。
どう贔屓目に見てもおバカポンだからな。これに思慮深さなんてものは微塵も感じたことないし。というわけで私も変わらないし、うちのバカポンもこのままだな。


なにか?

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07
ソルジャーベイベー

冷蔵庫を買ったのだが。
私クラスの一般的生活者レベルでいくと、冷蔵庫の程度にもよるが、これはちょっとした返り血を浴びるくらいのリスクのある買い物となる。

そもそも大型家電となると、あくまで私の場合であるが、この買うタイミングというのがなかなか踏ん切りをつけにくい。
単に壊れて動かなくなれば、それはそれで買い物的優先順位は最上位に躍り出るわけだが、これが唸ってはいるがなんとか壊れない。
ウィ〜ン、ウィ〜ンといってはいても、覗けばひとまず働いてはいるのである。
こういうところはうちの珍犬と若干挙動がダブるのであるが。。。

まぁそれはそれとして。

なんだか最近の家電の売り方は分かりにくい。
商品に金額は書いてあるが、その上に「ご相談に応じます」とある。
要は書いてある金額よりディスカウントしますと明言しているのである。

こうなるとやや面倒くさい。
これは喧々諤々と金額について話し合って折り合いをつけましょうということになる。
もっと話をコンパクトにすると、こちらはトマトがひとつ欲しいだけなのに、このトマトについていくらで買うかお互い納得のいくまで話し合いましょうということに近い。
そうなるとなんだかそんなトマトは面倒くさくなってくる。

こちらは平日ともなれば蟻のように兵隊さながら働いて疲れ果てているのに、週末にもまたこんな戦いを挑まれるわけである。
とはいえ、こちらも疲れてはいても一兵士。
かかってこいと挑まれればアジャストするのである。
細かい心理戦はこの際面倒くさいので、直球勝負なのである。
「これいくらにしてくれるんです?」
「他店ではいくらでしたか?」

う〜ん。
やっぱり面倒くさい。
向こうはそもそもこちらがどこかの店で前情報を入れてきたものだという前提で応えてきやがる。
とはいえ私もここいらの下町から一歩出ればソルジャーなのである。
「ちょっとあんまり開きがあるからビックリしちゃいますよ」
「それはないですよ。じゃあ言ってみてくださいよ」
「いやまだ言えませんよ。ビックリしますもん、絶対。先に勝負額くださいよ先に。面倒くさいからボクここで買いたいんスよ、いつもここで買ってるし」
別に他店もくそも何も知らないわけだが、ソルジャーはアジャストなのである。

ふと横を見やると、若い女の人が熱心にメモをしているわけである。
「ポポポでんき2万円安。しかし保証5年、ポイント5%払い。しかし裕ちゃんのイチ押し」
裕ちゃんがイチ押しならここじゃなくてポポポで買えよと思うのだが、「しかし」が2回入るところからして本人はパックリカメラで買いたいのであろう。

「これ限界ですよ。他店さんではこの額は無理っス無理っス」
ふと我に帰ると、私の横でドドバシスタッフが電卓を唸らせているのである。
「ポポポのほうが2万安いらしいスね」
「ポポポ?それ違います。それは違います。だって保証が違うでしょ」

むむむ。
ドドバシスタッフ、裕ちゃんの奥さん、それに裕ちゃん。
皆それぞれにそれぞれのおススメの冷蔵庫を心に持ってるということか。
これに正解などというものはないわけで、詰まるところ、どこで買うかは自分次第ということになる。

このご時勢、どこへ行っても戦いは避けられないわけである。


ふぁ〜

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